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10周年と回想と新発見:『仮面ライダーオーズ/OOO』放送開始10周年に寄せて

 

去る9月5日、『仮面ライダーオーズ/OOO』が放送開始より10周年を迎え、ファンは大きな盛り上がりを見せた。公式サイドからは20時間一挙配信を初め、様々な展開を打ち出し、ファンの期待に対して正に万全の体制で迎え撃ったといえるだろう。

 

いまや『オーズ/OOO』といえば21作品ある平成ライダーの中でも一目おかれる作品となった。最終回の感動は今でも覚えている。この上なく綺麗に完結した最終回として語り継がれ、(とくに『平成ジェネレーションズFINAL』以来だと思うのだが)「東映バンダイ、割れたタカメダルを押し出せばエモいと思ってるだろ!」みたいなプロモーションが続いている。悔しいことにその通りではあるのだが、『オーズ/OOO』の魅力はなにも火野映司とアンクの関係ではない。

 

すでに語り尽くされてしまった「映司とアンクの絆』以外の切り口で、2010-2011年当時のことを思い出しつつ、当日Twitterでいくつかオーズ10周年に寄せたツイートをざっくばらんにした。だらだらと在宅勤務をしていたらいつの間にか2週間以上過ぎてしまったが、せっかくなので、記事にまとめておきたい。

 

仮面ライダーオーズ ファイナルエピソード ディレクターズカット版

ウヴァさん(と他グリードたち)

いろんな意味で思い出深いウヴァさん。まだ放送が始まったばかりのころだったかな、「ウヴァ弱くね?」と当時学校の友人と話したことがあるのをよく覚えている。その後もなぜか子供に愛想を振りまいたり、暫く出てこないと思ったらセルメダルをコツコツ集めていたり、ガメルとメズールを復活させたと思ったらこっそりコアを抜いてたり...。

 

とにかくグリードの中で一番話題に事欠かなかったウヴァさんですが、まさか最後ああなるとは予想外でした。一見姑息で小物なやり方も多かった彼ですが、そのしぶとい一面は見方を変えればかっこいいかも?(完全復活したとたんにイキリまくるのも好きですが)

 

他のグリードもそれぞれ違った顛末を辿りましたね。4人一斉に登場したグリードたちは、なんとなく4人1組で行動するのかなと思いましたが、それぞれ違った欲望をもっているのだからバラバラに動いていくのがある意味当然ですよね。それだけに、ガメルとメズールはもう少し動きがあってもよかったんじゃないかとか、終盤の順番にメダルを砕かれて退場していく展開はちょっと「キャラの在庫処分」っぽく見えちゃって残念だったなとか。これも平成の凸凹か...

 

トラメダル

基本フォームを構成するメダルにも拘わらず、活躍が薄かったトラメダル。次第に視聴者からネタにされるように...

 

コンボチェンジギミックを戦闘で魅せるには腕を変えるのが1番わかりやすいんだから、ただでさえ基本メダルであるトラは他のメダルに変えられる運命なのに、その上でメダジャリバーなんてクソ強い武器持ってたら、そりゃトラの出番はどんどんなくなってしまいますよね。販促の犠牲になったのだ。

 

一応トラの名誉のために書いておくと、後半からは活躍する場面も増えました。タカトラドルの爪系波状攻撃とか、タカヘッドとのシナジーでコアを抜いたりとか。特にスーパータトバコンボは基本フォームを正統進化させた究極形態に恥じぬ大活躍だったと思います。

 

トラメダルの他にも、オーズには「欲を言えばもう少し活躍が欲しかったなぁ」というメダルやコンボが結構あったり。ガタキリバコンボとか、ちっとも出てこなくなってしまったのは当時かなり残念でした。後年の客演で登場しましたが、「無理に毎回50体分身させなくても6体とかにしておけばまだ出番を作れたのでは...」と思わずにいられませんでしたね。

 

あと、サゴーゾが強そうな割に活躍が少なかったよなーとか、シャウタももう少し出番欲しかったよなとか。制作側もその辺りは意識しているのか、客演時に違う組み合わせの亜種を出してくれるのは結構嬉しい。アイテムをまんべんなく活用させるのは難しいのですね。

 

第22話「チョコと信念と正義の力」

カッターウィングと後藤さん

これまた途中まで不遇扱いだったカッターウィング。伊達さんがバースに変身していたころは、なぜか全く出番がありませんでした。あんまりないもんだから、「伊達さんはカッターウィングの存在を知らないのでは?」とまで言われていた記憶があります。

 

第38話、満を持して後藤さんがバースに。映司/オーズを敵視し、バズーカをぶち込んだでいた頃に比べると本当に彼は成長したな...! そしてカッターウィングも初使用。そこからは映司と共に変身して戦う仲間になって。一人で戦地に赴こうとする映司に同行してくれたこともありました。

 

さて、カッターウィングといえば後藤さん、のイメージが結構自分の中ではあるんですが、その中の最たるものはあの最終回。最終回、変身が解けて落下する映司を助けに来る後藤さんが、カッターウィングを使っている。アンクは居なくなってしまったけど、共に戦った同じ仮面ライダーの仲間であるバースが代表として手を取ってくれるんですよ。1人だけで手を伸ばそうとしなくても良いんだと。

 

だから、結果的にカッターウィングが後藤さん専用装備っぽい感じになって良かった(笑)というのが、10年目にしての僕の新発見でした。

 

おわりに

読み返すとオーズの欠点をつついたような文章になってしまいましたが... 僕はオーズ大好きです(笑)語るまでもなく名作だと思っています。これからも皆の記憶に残り続ける作品になって、新たなファンを獲得していく作品になって欲しいですね。

 

 

 

 

 

 

感想『劇場版 ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』

 

「こういうのが見たかったな、っていうタイガの一片」

 

 

お久です、黒輔です。

 

久々の更新は、先日ついに公開となりました

『劇場版 ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』

 

初日に観ることができたので簡単にですが、タイガ本編の振り返りを交えつつ映画の感想を。『タイガ』は個人的に、「色々と惜しい作品」だなと思っていまして、今回の劇場版を観ると「いいじゃん!」と思うと同時に「こういうことをもう少し本編でもやってくれたらよかったのに!」と残念な気持ちを感じずにはいられませんでした。

 

逆に言うと、映画では本編でなかなか見ることのできなかった要素もあり、先輩方の豪華な客演もあり、ニュージェネシリーズを追いかけてきた人・なんやかんや言いつつもタイガを観ていた人には一見の価値ある作品でした。

 

以下、ネタバレを含む感想

【映画パンフレット】劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス

 

『タイガ』のテーマとその描き方について

昨今叫ばれる「多様性」といったキーワード。理想的な概念だとして積極的に唱える人もいれば、そこにどこかキレイゴト感や胡散臭さを抱いてしまう人もいます。まあ、平たく言うと「様々な背景や特質を持つ人々が平等な権利を持ち、共存共栄できるようにしましょう」ということなんですが、『タイガ』はこのことをテーマにしていました。

 

ではどう表れていたかというと、「宇宙人や超能力者がひそかに暮らしている地球、という世界観」「各々出身地の異なる3人のウルトラマン」「様々な背景を持つE.G.I.S.のメンバー」というデティールに落とし込まれていました。

 

確かに、「いかにして異なる背景を持つ人間同士が分かり合うのか?」といった問題はこれから考えていくべきですし、それを子供番組で取り扱うことには大いに意義があると思います。

 

ですが、それはそれとして、『タイガ』本編が面白かったかというと、個人的にはイマイチな回の方が多かった...「周りのキャラが濃いからか、逆に主人公ヒロユキのキャラが薄く感じられてしまう」「せっかくいる3人のウルトラマンがいまいちストーリーに絡まず、戦闘時に出てくるだけみたいな回も多い」「ゲストの宇宙人の苦悩を描くのはは良いとしても、毎回のように雑に死ぬので、ひたすら後味が悪い上に、ワンパターンに感じられる」など。

 

尺が2クールしかないという問題もあるんですが、もう少し3人のウルトラマンやE.G.I.S.のメンバー中心に組み立てた脚本でお話を回せればよかったと思うし、制作側が描きたかったテーマも描くことができたんじゃないかな???と惜しまざるを得ない。

 

今回の映画では、ヒロユキとタイガの関係やタロウとトレギアの因縁に比重を置いており、地球の中で暮らす宇宙人の描写なんかは控えめでした。(このテーマをもっと映画でも詰めてほしかったという気持ちもある)

 

しかし、序盤のダダ戦ではイージス所属の宇宙人も活躍しますし(ただ序盤で退場し、最後のシーンにもいないのは如何なものか)、3人のウルトラマンが並び立ったり、更に様々な出身の先輩ウルトラマンたちが共に戦うなど、ともかく映画が良かっただけに本編もっと上手くいったんじゃないかな、と思ってしまった。

 

タロウとトレギア

トレギアお前... 気持ち悪いな!(いちおう褒めてる)ショウにまで「こじらせている」と言われるぐらいですから本当にアレ。対するタロウはつねに「なぜおまえはそうなってしまったのか?」という困惑と哀れみの表情が伝わってきました。ウルトラマンの能面演技はすごい。

 

タロウのようになれず、また希望や絆を理解できないトレギアと、そんな彼をまた理解できないタロウのすれ違いというのが断片的に描写されており、非常にせつない思いにさせられました。

 

超全集収録の「トレギア物語」を踏まえると、なんというかトレギアのことを憎めなくなっちゃうというか。勝手に絶望して勝手にキレてるだけかもしれないですけど、厭世的になっちゃう気持ちはわからなくもないですよ。(そして地味にトレギアに影響を与えてしまっているヒカリ...)

 

でもやっぱりタイガ本編ではトレギアのことはよくわからなかったので、もう少し過去や因縁に触れていれば今回の劇場版ももっと楽しめたのに...という一抹の残念な気持ちも。

 

 

先輩ニュージェネウルトラマン

これは良かったね!劇場版ならではのプレミアム感、そして全員の同時変身とそろい踏みはスクリーンで観るのにピッタリ。リクの「お父さんと戦うってつらいよね」が激重で死んだし、湊兄弟は彼らの周りだけ違う空気が流れていつつ先輩していたのがよかったね。(イサミ「中々のイケメンだけど... 俺には負けるね」カツミ「(表情を全く変えずにスルー)」はめちゃくちゃ面白かった)

 

ガイさんの相変わらずのこっちが恥ずかしくなるぐらいのキザ感もよかったし、恥ずかしながら『ギンガ』『ギンガS』『X』は未見なんですけど、ヒカル・ショウ・大地およびギンガ・ビクトリー・Xもかっこよかったです。追わないとな...。

 

アクション面

相変わらずミニチュアの凝りようがすごい。ホントに。語れるほど詳しくないからひたすらスゴイとしか言えないのですが、円盤とか出たら一時停止とかしながらじっくり観察したいものですね。

 

タイガ・タイタス・フーマの連続チェンジやそろい踏みも本編で観るより良いものでしたし、タロウのウルトラダイナマイトやっぱり文字通り燃える。ニュージェネ先輩方は、欲を言えばもう少しいろんなタイプチェンジが見たかったけど、劇場版形態揃い踏みは迫力ありましたね。

 

そして目玉だったウルトラマンレイガ。正直ニュージェネそろい踏みだけでおなか一杯で「ここからさらにレイガがくるのかよ!」って感じだったんですが。強かったですねぇ。。。ただ、肝心の戦闘にはいまいち映像の面白みがなかった!単調にどーんどーんって感じでした。残念です。

 

なんでレイガの変身アイテムがウルトラアイタイプなんだろ?というのはちょっと疑問でしたが、トレギアを最終的に倒すから対になるような変身アイテムなのかなと思うと、まあしっくりくるような気がします。

 

一番好きだったところ

タイガの父・タロウが怪獣グリムドに乗っ取られてしまったあと、自暴自棄になったタイガをヒロユキが説得しているシーン。いつもは小さい精神体だったり、逆にでっかかったりするタイガ。でもあのときは等身大の、ヒロユキと同じ大きさなんですよね。

 

たぶん似たようなシーンは本編にもあったんだろうけど、改めていいなぁと思って。インナースペース的なフィールドではなく、普通にその辺の屋外で話してるってのも良い。ともに戦う対等な仲間っていうのが感じられて、好きなシーンでした。

 

(ただ、序盤の「ヒロユキは無茶しすぎ」と言われていたのが、結局後半の展開に活かされず、流れていってしまったのは何故?タイガが「お前だって無茶しすぎなんだよ!」とかいってお互いを諫めあう感じにもできたのではないかなーと思うんだけどな。)

 

本編では、面白くなりそうだっただけに色々と惜しい点も多かった『タイガ』でしたが、今回の劇場版である程度は救われたなと思います。昨今の事情で、公開延期していた映画作品をネット配信に切り替える作品も出てくる中で、劇場公開を決定してくれて本当に良かった。円谷プロの邁進これからも楽しみにしています。

 

 余談

Z面白いね。

 

ウルトラマンタイガ DXニュージェネレーションアイ

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ウルトラマンタイガ ウルトラヒーローシリーズ 70 ウルトラマンレイガ
 

 

ヒーローっぽいネクタイで日常を豊かにしたいという試行

どうも黒輔です。久々の雑記記事です。

 

私事なのですがこの季節に大学を卒業し、正社員として働くことになります。なので最近はスーツやワイシャツといったビジネス用品を買い足していました。当然、その中にはネクタイも含まれますね。週5で出勤するわけですからネクタイは5本あったらいいなーということで選びに行くわけです。

 

ここで哀しき、オタクの「性」!どうしても、何かしらにこじつけたネクタイを買ってしまう「病気」!それはもう無意識に目が行き、そして無思考で購入を決めてしまうのです。「あ、これだわ」と・・・。

 

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青と金のネクタイ

正確に言うと、これは就活や就職のためではなく、高校の卒業式のためにスーツ一式を買い揃えた時のものです。(すこし皺がついてるからクリーニングにでも出さねば・・・)

 

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私服は例によって黒系と青系しかないという有様だった当時の私は当然ネクタイも青系を選びに行くわけですが(さすがに黒ネクタイはやめる常識はあった)、ここで目についたのがこのネクタイ。

 

「青と金・・・クウガライジングドラゴンみたいだ・・・」

 

仮面ライダー ブットバソウル08弾/DISC-226 仮面ライダークウガ ライジングドラゴン R3

地味過ぎず派手でもなくて良いかなあと思ったので購入。スーツ着用の機会もないのでしばらくこれを使ってました。まあとある方には「アグルV2みたい」って言われたんですけど笑

 

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赤・青・グレーのネクタイ

 

はい。いよいよ就職という時期になり、2着目のスーツは必要だよね~ということで買いに行ったんです。いや~ネクタイ選ぶのめんどっちいな~と思っていたところ、こちらを発見。

 

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そうだ、選ぶのめんどくさいから何かにかこつけたカラーのを選べばいいんじゃん、アグルみたいって言われたし今度はガイアSVっぽいこれを買うか・・・というわけで購入してしまったのでした。スーツ+1万円でいろいろ買えるセットの中に含まれていたのでお得感もありますしね。

 

ただちょっと苦しいかもしれない(笑)黒とかも入ってたらベストでしたが、ネクタイとしては色多すぎですしねぇ・・・。

 

 

黒と紫のネクタイ

これはまじでドンピシャです。

 

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色の組み合わせはさることながら、この黒部分に対する紫部分の面積比も「良い」んですよ!これがもし均等だったらジョーカー感が減っていたと思います。しかもシルバーがさらにアクセントとして入っていてアンテナやベルト帯の表現もできており、ネクタイとしても陰気な感じになりすぎず(たぶん)完璧ですね。流石に複眼やベルトの赤は入らなかったですが!

 

ちなみにこれはイオンの紳士服売り場に売っています。普段スーツ着用の方はぜひ買いましょう。

 

日常よ豊かになれ

社会に出るとやはり毎日仕事仕事で、服も基本はスーツでしょうし、代り映えのしない日々が続いてしまうのかなーと思います。なので、ちょっとしたところから変化をつけてみようかなと。そんなとき、やっぱり憧れのヒーローですとか、推しキャラにちなんだ小物をつける、とかでもちょっと日常が豊かになるかもしれません(希望的観測)

 

 

ちなみに赤と金のネクタイはさすがに派手すぎて買えませんでした。アイアムノットアイアンマン・・・。

 

 

感想『スーパー戦隊MOVIEパーティー』

どうも黒輔です。

 

リュウソウジャーvsルパンレンジャーvsパトレンジャー』と『キラメイジャー エピソードZERO』の二本立て映画『スーパー戦隊MOVIEパーティー』をようやく観に行くことができました。

 

実は平日の午前中に行ったせいか観客が私1人で・・・まさかの貸切でした笑 周囲を気にせず楽しむことができましたが、もし私が悪人でずっとスマホで映画撮るような奴だったらどうなるんだろう・・・。いや撮ってませんけど!なかなか特別感があって居心地よかったので、またの機会に体験したいです。

 

さて映画の方はですが、まずリュパパトはこちらの観たいものがほぼほぼ詰め込まれていて満足度1000%でした。久々に帰ってきたルパパトメンバーのなんと心地の良いことか。リュウソウジャーとの絡みも見事でした。

 

キラメイジャーの方は、これTVの1話でもやってよかったんじゃない?と言えなくもなかったですが、あくまで本編はレッドの子を主人公にストーリーを進めていくのでしょうか。

 

ここからはネタバレ

 

リュウソウワールドへ行こう!  騎士竜戦隊リュウソウジャーエンジョイブック

 

映画情報 

「劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー」

監督 渡辺勝也

脚本 香村純子、荒川稔久

原作 八手三郎

出演 一ノ瀬颯、綱啓永尾碕真花、小原唯和、岸田タツヤ、兵頭功海、伊藤あさひ濱正悟工藤遥結木滉星横山涼奥山かずさ元木聖也

 

「魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO」

監督 山口恭平

脚本 荒川稔久、下亜友美

原作 八手三郎

出演  小宮璃央、木原瑠生、新條由芽、水石亜飛夢、工藤美桜、古坂大魔王

 

リュウソウジャーvsルパンレンジャーvsパトレンジャー

めちゃくちゃ良かった。話の軸は騎士竜を捕らえたギャングラーの生き残りを止める、ドラマの軸はコウとティラミーゴの喧嘩から仲直りまで、というシンプルなものではあったのですが、個性の強いうえに1年間戦い抜いて研鑽されたルパパトメンバーがそこに絡んでいくことでさらにリュウソウジャーの魅力を引き出していくような・・・

 

コウと魁利の掛け合いは、(コウと圭一郎が表面上全く違うタイプであるにも拘らず)魁利と圭一郎、魁利とその兄・勝利との関係を思い起こさせるものでしたし、またカナロとつかさ、バンバと圭一郎のシーンはコメディとしてかなり面白かったというか、こちらの期待に全力で応えてくれたような出来で本当に製作陣はナイス!といった感じ。カナロについては初美花に出会ってしまったルートも見てみたかったなーと思いきや最後にサービスしてくれるという。至れり尽くせりか?

 

あと改めてリュウソウジャーをきちんと見てみると・・・ティラミーゴはだいぶ子供っぽい笑 目に水が入るのが怖いとか何歳なんや・・・ まあ、視聴者層に合わせるという意味ではよかったのかもしれません。あと、ものすごい重装備なスーパーパトレン装備をカルソウルであっさり軽くしてしまったりするの、リュウソウジャーっぽいなぁと思いました(まる)

 

 

キラメイジャー エピソードZERO

・・・すまん、リュパパトが良すぎてこっちの世界観にあまり入りこめなかった・・・。いや、単体で見れば、普通に面白かったと思うのだけど、僕自身の思い入れが強すぎて、正直、別な日に分けて鑑賞したいと思うぐらいでした。

 

さて、ストーリーとしては、宝石の国クリスタリアがヨドン軍によって陥落し、生き残ったマブシーナ姫がキラメイジャーを求めて地球へやってくる・・・というもの。これだけみるとTVの1話でやっても良いような内容なんですが、肝心のレッドは変身しないんですね。まだキラメイストーンとは邂逅できず終わる。という。

 

TVのストーリーはおそらく、レッドの充瑠とキラメイストーンが出会うところから始まるのでしょう。なかなかエキセントリックな主人公で、正直このノリについていけるかな・・・と不安になりましたが・・・。たぶんレッドをフィーチャーするタイプの戦隊になるのかな?彼がどう変わっていくのかが見どころの一つになるかもしれないですね。

 

今年も個性豊かなメンバーで、それぞれに良い相棒役がいるタイプのキラメイジャー。1年間楽しませてくれるのではないでしょうか!

 

というわけでここで締め。また次回~。(ゼロワンの記事も書きたいな・・・)

 

 

 

 

 

 

感想『仮面ライダー 令和・ザ・ファーストジェネレーション』アクションとビジュアルは良いが...

お久しぶりです、黒輔です。

最近、学業での山場を越えて、糸の切れたマリオネットのようになっていたのですが、ぼちぼち日常生活に戻りたいと思ってます。ブログのほうも少しずつ更新していくのでよろしくお願いしますね。

 

さて昨年書きそびれていた『令ジェネ』の感想記事、放置も気持ち悪いのでいまさらですがアップします。良いところもあったのですが、大筋では、世間に反して、いまいち乗り切れませんでした。短くさくっとですが書いていこうと思います。

 

 

※※※ここからはネタバレ注意※※※

『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』オリジナル サウンド トラック

 

 

映画情報

題名 仮面ライダー 令和・ザ・ファーストジェネレーション

監督 杉原輝昭

脚本 高橋悠也

音楽 佐橋俊彦坂部剛

原作 石ノ森章太郎

出演 高橋文哉、奥野壮、岡田龍太郎、鶴嶋乃愛井桁弘恵押田岳大幡しえり渡邊圭祐中川大輔、砂川脩弥、成田愛純、佐伯新山本耕史和田聰宏生駒里奈児嶋一哉アンジャッシュ)、西岡徳馬ほか

 

アクションとビジュアルは良いんです

まず目を引くのが、ゼロワン組の「いつもと違う衣装」だと思います。或人とイズはいつもどおりですが、不破・刃・滅・迅はタイムジャッカーの改変によりTVと違う衣装を着ています。これが劇場版ならではで、平成1期夏映画を思い出すいいアレンジでした。特に髪形を変えてポニテになってる刃さんとスーツに刀剣スタイルの滅がお気に入り。あれ、めちゃくちゃいいですよね・・・。ライダーに変身しなくていいんじゃね?ってぐらい。特に滅の見た目に関しては人間態のほうが元々好きなので・・・。

 

ほとんどいつもどおりだったジオウ組でしたが、序盤は制服姿でした。キャストのみんな若いだけあって似合いますよね。ゲイツ役の押田くんはわしと同じ22歳なんですが、自分じゃあ制服なんてとても・・・orz

 

ビジュアルの話をすれば、限定ライダーの仮面ライダー1型と仮面ライダー001はかっこよかった。まずデザインが1号とゼロワンがメカメカしくアレンジされてて良いですし、「プロトタイプ」「普段と違うベルトで変身」というシチュエーション燃えも付加されているので・・・!1型については、残像が延びることで赤いマフラーのようになるのも良い演出でした。高岩さんが入ってるのでスーツアクター新旧対決になってんのもアツい。

 

アクション面ですが、銃器をクローズアップするのはライダー映画には珍しく新鮮でした。廃墟の戦いも高低差を生かしてて見ごたえありましたし、ジオウ組はどこか余裕が感じられて良かったですね。ゲイツリバイブぐらいは出してほしかったですが、ジオウⅡとトリニティとグランド出しただけ御の字なのかな。ゼロワン側の強化形態が出なかったのはちょっと意外かも。ビルドは確かスパークリングとか出てたような。

 

なぜストーリー面に入り込めなかったか

正直、私が致命的な何かを見落としていたか、もしくは理解力が決定的に足りていないのかもしれません。しかし、この映画のメインストーリーとなったゼロワン世界の過去については、殆どと言っていいほど楽しむことができませんでした。

 

まず、TV本編からすでに曖昧になっているタイムジャッカーによる過去改変のおかげで、どこからが正史でどこからが偽史なのか良くわからなかった・・・。なので、過去編に配置されている様々な要素(其雄の思いとか)や、「念願の」衛星打ち上げシーンにも「でもこれって偽史なんじゃないの?」という疑問が頭を常にちらついてしまって、あまり感動できなかったんですよね。是之助が結構ブラックなのも信頼感を落とした一因かもしれません。

 

一番しんどかったのは株主総会の場面かな・・・こう、画がショボいし展開がこっけいに感じたんだけど不通の株主総会ってああいうもんなのかな・・・。「仮面ライダーに原点も頂点もない!」のセリフも、観たときは「ゑ?」って思ってしまってついていけなかったりとか。今は真意がわかるからいいけど。

 

そんなこんなで、クライマックスとして用意されていた或人と其雄の対決にもあまり感情移入できずに終わってしまった・・・という感じです。あれ、ここまで仮面ライダーを冷めた目で見る自分がいたっけ?ってぐらいでした。父親を超えていくってのは仮面ライダーにもよくあるし、平成と令和の世代交代というコンテクストも乗っかってくるから本当はアツイんだけどねー。最後にジオウとゼロワンが殴りあうのも「ゑ?」だったし。今は他の方の考察を読んで理解してるけどね。うーん。

 

今後のゼロワンはどうなるのか

「フォースライザーは人間でも使えるのか」「不破と刃の会話」「サウザーの登場」など、気になる点も残していった令ジェネ。いま少しゼロワンの評判に陰りが見えていますが、個人的に天津亥はそんなに嫌いではなくて(笑)本編についても語る場を設けたいですね。ついったーではちょこちょこ呟いてるのでぜひフォローしていただけたら!

 

短いですが今回はここまでです~。また次回っ!

 

 

 

 

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ぼくの2019年の映画振り返り

年の瀬ギリギリですがどうも、黒輔です。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

早速何ですが、年末に何も記事がナッシングというのはよろしくないので(笑)、簡単手短にですが今年の映画振り返りをしてみたいと思います。

 

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よその映画を扱うブログやTwitterの皆さんがやってらっしゃる映画ランキング。ベストテンとかですね。ですが、僕は順番をつけるのが苦手なのと、そんなにたくさんの映画を観ることができていないのもあり、特に高く気に入った上位の数作品をBランク・Aランク・Sランク・EXランク(イレギュラー枠的な)として分けたいと思います。同じランク内では後から書いた方が個人的評価高い感じで。

 

ちなみに今年公開の観た映画は以下の通り

劇場版 Fate/stay night [Heaven's feel] Ⅱ. lost butterfly

映画 刀剣乱舞

劇場版 シティーハンター 新宿プライベート・アイズ

スパイダーマン:スパイダーバース

キャプテン・マーベル

アベンジャーズ/エンドゲーム

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

プロメア

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム

天気の子

劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer

劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャー

ONE PIECE STAMPEDE

ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝

ジョーカー

ターミネーター:ニュー・フェイト

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

仮面ライダー 令和・ザ・ファーストジェネレーション

 

うーん見事に偏ってるな。来年はもう少し偏りをなくそう。

 

 

Bランク

天気の子

 

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ストーリーはいまいち乗り切れなかったというか、前作に比べてやや平坦だった印象があり、最後以外は「並」かなって感じなんですが、映像と音楽がとても良かったのでここにランクイン。流石だ。あと陽菜ちゃんが好き。次回作も楽しみにしてます。

 

 

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

 

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ Blu-ray2枚組

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 怪獣に抱く恐怖の上にどこか美しさすら覚える数々のカットが印象的だったのでここに。ゴジラとギドラが対峙するところを引きで写すとことか、ギドラが体を広げるところとか・・・あれ俺ギドラ好きだな。ラドンが戦闘機を次々に落とすところとかも。

 

 

ターミネーター:ニュー・フェイト

 

Terminator: Dark Fate

Terminator: Dark Fate

  • アーティスト:Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: La La Land
  • 発売日: 2019/12/13
  • メディア: CD
 

 まあターミネーターの続きとしてどうなんだとか、そもそも続きを作らなくていいんじゃないかとか、そういう話は山ほど出てくるんですが、やっぱりシュワちゃんリンダ・ハミルトンはかっこよかった。あとダニーとグレースの関係も良かったし、敵ターミネーターも例にもれずしつこさがあったし・・・これの続編がなさそうなのは残念ですねぇ。

 

Aランク

劇場版 Fate/stay night [Heaven's feel] Ⅱ. lost butterfly

 

 PG12アニメの限界に挑戦した映画なんじゃない?って言ったら大げさでしょうか。衝撃度というか、度肝を抜かれた感だけでいえばSランクもありうる、そんな映画。バトルシーンは少なめではありますが、迫力がものすごい。原作はもう10年以上前のゲームなので、今更ストーリーについては言及しませんが・・・やっぱり引き込まれますね。

 

 

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

 

 たぶん、大抵の映画クラスタやSWマニアはこの映画に低評価をつけると思う(笑)。確かに、全体的に無難すぎであるし、binary sunset何回使うねんって感じだったし、Twitterなどでの評判や制作側の発言を顧みると、嫌でも「日和った感」を感じずにはいられないだろう。それでも、いい意味で、上手くまとめたんじゃないだろうか。あと、初めてカウントダウン上映に参加して、思い出に残ったのでその補正ってことで。

 

この前二回目見てきたんだけど、タイトルはそのまま「ライズ・オブ・スカイウォーカー」でも良かったかもしれないね。意訳なんだろうけど、Riseを無理に夜明けと訳すぐらいならそのまんまの方が分かりやすかった。エピソード1だって原題をそのままカタカナにしてるし、綺麗な構造になったんじゃないかな。

 

 

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム

 

 

A+ランクに入れたいぐらい好きな作品。エンドゲームからわずか2か月ほどで公開された映画ですが、「一体何がヒーローをヒーローたらしめるのだろうか?」という点がこれまでのヒーロー映画とはちょっと違ったアプローチで描かれているのがとても好きです。もちろん、結論はシンプルなんですがね。それを、他でもない、マーベル自身がやってやるってのがね。ピーターとMJのあの甘酸っぱい感じも大変美味しかったです。ああああああああ!!

 

Sランク

たぶんここまで来たら予想がついてしまうと思われますが・・・

 

 

ジョーカー

 

 アメコミ映画の範疇でありながら、一本で完結している映画としてとても完成度が高いのではないでしょうか。主演ホアキンの降霊術でも使ってんのかっていう名演技、がなりたてる音楽、そしてどこか他人ごとではないと感じさせるストーリー・・・様々な語り口や解釈があり、話題をさらっていきましたね。しばらく経ってから2回目を観に行ったんですが、あんまりこういう映画には縁がなさそうな(失礼)方々も来ていたのが印象に残りました。流行るもんだねー

 

 

アベンジャーズ / エンドゲーム

 

 「1位はどうせエンドゲームなんだろ」と思った?そうだよ。実はMCUは、最初のころからきちんと追っていたわけではなかったんですが、それでもこの「終わり」を見届けることができて嬉しく思う。いち視聴者ですが、とても名誉なことです。アッセンブルのシーンは、何度見ても鳥肌が立ちますね・・・。そして今までのアベンジャーズに感謝と、これからの彼らに期待を込めて。

 

 

EXランク(イレギュラーすぎるので特別枠)

 

劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer

 

劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer [DVD]

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  • 発売日: 2020/01/08
  • メディア: DVD
 

 

笑いながら(もちろん良い意味で)ふざけんなよ!って叫びたい映画はなかなかないですね。「平成」なシーンばっかりクローズアップされがちですが、ソウゴくんがかっこいいストーリーでもあったと思います。そろそろもう一回観たいな。なんで特別枠にしといたかというと、普通に上位にしたら負けた気分になるからです(笑)???「俺が屈しない限り、貴様が勝ったわけではない!」

 

 

というわけで

Sランク:アベンジャーズEG、ジョーカー

Aランク:スパイダーマンFFH、スカイウォーカーの夜明け、Fate

Bランク:ターミネーターゴジラKOM、天気の子

EXランク:ジオウ夏映画

という結果でした。同ランク内では左に書いた方が好きな映画になります。ランク外になってしまった映画が好きだった方、大変すいません。

 

ホントは「今年買って良かったモノ」とか、色々書きたいことがあったのですが、ここで筆をおきたいと思います。そして来年は、もっとたくさんの映画に出会えますように・・・。

 

感想『仮面ライダーゼロワン』第2話「AIなアイツは敵?味方?」

どうも黒輔です。

 

ゼロワン第1話の記事で「毎週は記事をアップしないと思う」と書きましたが、はい。ちょっと今週もちょこちょこメモしたい点があったので、短くですが感想記事を。

 

ガンバライジング BS1-009 仮面ライダーバルカン シューティングウルフ LR

不破諫

第2話である今回は、この男にフォーカスが当たりました。仮面ライダーバルカン、ふわ・いさむ。漢字がムズかしく、公式アカウントですら間違えたりしてましたが・・・。とりあえず不破は変換できるのでおk。

 

ちょっと意外だったのは刃との関係。不破は戦闘部隊の隊長で刃は技術顧問らしい。要は単純な上司と部下ではなく、パイロットとメカニックの関係・・・なんだけど技術顧問の方が権限は強い?のかな。そうだとしたら刃さんがああいう口調なのは「頑張って威厳を出そうとしている」側面が大きいのかもしれない... ぶっちゃけA.I.M.S.がどういう組織なのかイマイチわからん。法律により、ヒューマギアが出回ると同時に設立されていたようだけど、A.I.M.S.が出動した事例って第1話以前にもあったのかなあ。滅亡迅雷.netが本格活動を開始したのは第1話なんだろうけど。

 

さて前回「クソコテ感が凄い」と書いてしまった不破さん、今回の2話を見るとだいぶ印象が緩和されたように思います。すいませんでしたァァァァ!!!デイブレイクという事故で初期型ヒューマギアに襲われ、何とか生き残った不破。当時は学生だったみたいだけど、周りの生徒たちは大部分が死んでしまったのだろうか。初期型ヒューマギアのデザインも妙に不気味で、ワラワラ襲ってくる図はゾンビのようで恐ろしい。そりゃトラウマにもなるし、強い憎しみを抱くだけの出来事ではあると思う。主張に根拠と正当性があるよな。

 

ただ、デイブレイクの全貌は隠蔽されてしまい、他の生存者(=証言者)もほとんどいないっぽい、更には(先代社長が死ぬまで)ヒューマギアによって世の中うまく回ってたようなので、作中の人物からしたら、不破はただの狂犬にしか見えないであろう。孤独に吼える彼の心情を思うとちょっと痛ましい・・・ こういうところもあって、第2話は或人よりも不破の方にちょっと感情移入してしまったかな。

 

もちろん彼の独断行動はあまり褒められたものでもないし、飛電インテリジェンスの技術であるプログライズキーを使うのは何とも思ってないんか?という疑問もありますが・・・ 次回は刃さんメイン回みたいですが、それ以降どうなっていくのか。ヒューマギア暴走の件と滅亡迅雷.netの存在が明るみに出たので、不破の他にもヒューマギアについて懐疑的な人々の様子とかが描かれるかも知れません。いずれにしろ或人たちとは暫くはガッツリ対立したほうが面白いわね。

 

仮面ライダーバルカン

カッコイイ。発表のときから思ってたけどイケメンだ。装着シークエンスもイカしてたし、腕から変身していくのも良い。顔に浮かぶ模様とかも。ゼロワンのスーツは今までのライダーと違ってアンダースーツに直接硬質パーツを貼り付けてるらしいんだけど、バルカンのスーツは従来と同じように甲冑を着ているように見える。(違ったらすいません)設定上の設計思想もどうやら違うようなので、着ぐるみの作り方も違うのかなぁどうなんだろ。

 

ウルフのプログライズキーのアビリティはどうしてバレットなんだろ。いまいちよく分からん・・・ 変身アイテムにあわせたのかね。それとも銃弾のように突進しろってか?エイムズショットライザーも片面真っ黒なのが仕方ないとはいえ勿体無い。アクションの画作りも制約かかりそうだなぁ。

 

ただ、やっぱり満月が輝く中でゼロワンと対峙するカットはやっぱ良かったですねー。何時間戦ってんねんと思ったけどこれをやるためなら仕方ない。全体的に或人と不破の対比で進行した第2話だったけど、互いの正体を知らないままライダーの姿で対面するのも面白かった。絡みついた糸のように運命が交錯しそう(小並感)

 

社長・或人

「ヒューマギアは人類の夢」だと語る或人、その根源はやっぱり親父ヒューマギアに助けてもらったことなのかな。警備ヒューマギアのマモル君にも好意的に接してたし。ただ、腹筋崩壊太郎が自分より人気とってた点については特になんとも思ってないのかなーとちょっと気になった。

 

マモルを倒そうとする時の声「お前を止められるのはただ1人、オレだ」も前回とは違うニュアンスで良かった。ヒューマギアを信じたいけど、もちろん、社長として暴走ヒューマギアにはケリをつけないといかん、というのも分かってるから、涙ながらに倒すしかない・・・という気持ちがよく現れていたと思う。(主演の演技が結構上手い)ここら辺が今作におけるヒーローの業とか悲哀なんだろうね。本来は振るいたくない力を振るわざるを得ないっていう。社長とヒーローの両方を背負うという覚悟が見られたと思います。

 

もちろん、滅亡迅雷.netが一番悪いんだけど、今後或人が世間からバッシングを受けるとかありありありそうで胃が痛い・・・ 手をこまねかず、黒幕の存在を早々に発表したのは良いけど、ここからどう転んでくるのか。A.I.M.Sが.netにどう対応するのかってのも見ものですね。

 

次回は寿司回。もう寿司が喰いたくなってきた...

 

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感想『仮面ライダーゼロワン』第1話「オレが社長で仮面ライダー」

 

どうも、生活習慣崩壊太郎です。

 

今回は、9月01日から始まりました新ライダー『仮面ライダーゼロワン」の第1話の感想を書いていきます。おそらく、毎週感想の更新をすることはないと思いますが、せっかくの第1話ですので、周辺のことも含めて文に残しておきたいなと。

 

面白いか、面白くないかで言うと、とても面白かったと思います。リアタイ時は「うお~~~すげ~~~」ってただ浴びるように観てたんですが、ツイッターまとめサイトとか見たら色んな人がいろいろ掘り下げてて驚きました。放送からこれまでで色々読み漁ったり、ようつべで2回目観たりしたので、そこも含めてメモしていきます。

 

 

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第1話として完璧!

たぶんいろんな人が言ってると思うんですけど、第1話として完璧。冒頭の飛電インテリジェンスの会社PVは特に凄い。これだけで「飛電インテリジェンスという大企業がある」「ヒューマギアというAI搭載ロボが活躍している」という世界観が説明くさくない形で視聴者に示されてるんですよね。(ついでに社長が亡くなったことも。)腹筋崩壊太郎がフォーカスされてるけど、遊園地の係員だったり、よく見ると取締役会の役員の後ろに控えてるモブ秘書もヒューマギアだし、かなり自然に溶け込んでる。

 

あと主要キャラも大体どんなヤツなのかイッパツで分かる。関心したのが飛電インテリジェンスの副社長・福添准。アンジャッシュの大嶋さんが演じられているキャラですが、イヤミっぽいキャラの演技が上手い笑 そして、社長が死んだとたんに自分の肖像画をかけるという姑息な小物っぷりがよく表現されてるんですね。速攻で絵がおろされてるシーンも含めて、面白いキャラだなーと思いました。

 

キャラといえば意外だったのはイズと刃唯阿さん。イズはもっとカタブツで無機質オンリーだと思ってたんだけど、カバンをブン投げて或人に当てちゃったりギャグを解説したり・・・でも普段はカタいロボだからこそ出るような、納得いくタイプの天然なんですよね。衣装も含め、アニメチックなキャラ造形ですが、これはKAWAII... (カバンのシーンは或人がちょっとやそっとじゃ怒らない良いヤツってことも分かるんだという指摘もありましたね)公式がアップしてる変身解説動画見るともっと或人とイズのコンビが好きになると思うのでおすすめです。

 

刃さんは逆に不破の上司キャラだったとは・・・僕がちゃんと前情報把握してなかっただけかもしれないですが。『ルパパト』のつかさ先輩とイメージが被ったのですが、差別化は意識されるんだろうか。不破も予想以上にクソコテだったけど今回は簡単に主人公に絆されて欲しくないなぁと思ってます。とはいえ『ゴースト』の「前のマコト兄ちゃん」みたいにひたすら主人公を邪魔してくるイメージが強いのも見ててキツいものがあるので何とかいい塩梅で頑張って欲しいフワ~(適当)

 

腹筋崩壊太郎の功績

腹筋パワーーー!!! お前の腹筋が崩壊すんのかい!正直言って笑いました。普通にテンションが上がる。筋肉を活かしたギャグのくせに、筋肉をパージしてるやんけ・・・ お笑い芸人ってAIに取って代わられにくそうな仕事だとは思うけど、この世界のAIはそれだけスゴイぜって事なんだろうか。もしかしたらネタは予め人間が考えてプログラムしてるだけなのかもだが。

 

巷で語られている点も含めて腹筋崩壊太郎についていろいろ書いておきます。

 

「物語の全面には押し出されてないが、AIが人間の仕事を奪う...という社会問題を示している」という意見がありました。なるほどなるほど。確かに、クビにされた或人が支配人に抗議しようとするも、登場した腹筋崩壊太郎と観客を見て躊躇う姿には、哀愁を感じました。「時代はヒューマギアだよ」っていうセリフも反芻していますからね。主人公が目指している職業とも絡めているので分かりやすい。

 

しかしながら、しっかり生身の人間のお笑いコンビも会場を沸かせているわけで、このくだりは「或人が夢を諦めるか葛藤している」心の動きを示すシーンという意味合いの方が大きいのかなと。(だからこそ、最後の「こういう笑いの取り方も」が活きる)もちろん、そういう問題も扱うとは思うので2話以降に期待。

 

これも他所で見た意見ですが、「AIにおける自我の目覚め」というネタをポジティブに扱っているのが面白い。自我に目覚めた機械が人類を滅ぼすっていうネタに慣れすぎてて、初見時は普通にスルーしちゃったんですよね。気付いた人すごいなあ。「人に喜んでもらうと自分も嬉しくなる」っていう、極めてプリミティブで善良な願望なのも太郎への好感度うなぎのぼりになりますし。まあ、実は所謂シンギュラリティと言うものは来ないと思ってる派なんですが、あくまでフィクションということで楽しもうと思ってます。

 

個人的に「人類vsAI」の構図を取る映画といえばやっぱり『ターミネーター』なんですよね。なので、その『ターミネーター』とは違う方向を行く腹筋崩壊太郎が敢えてターミネーターのポーズで登場したのも面白いなと・・・あれって登場シーンのオマージュってことでいいんですよね?特に意識してないとかだったら恥ずかしいんですけど。

 

腹筋崩壊太郎を善良に描くことで、滅亡迅雷.netぜってえゆるさねぇ!という悪役へのヘイトをいい感じに高めてくれるという効果もあるし、暴走したとはいえ倒されてしまう太郎への同情も誘うし、何よりヒーローの背負う業も予感させますよね。短い登場時間ながら印象に残るキャラなので、素晴らしかったです。

 

何より忘れてはいけないのが、界隈の外にも及んだ話題性。「腹筋崩壊太郎」とか「きんに君」が堂々たるトレンド入り。「普段見ない仮面ライダーを見てみた」「久しぶりに見たけど面白い」という声もちらほらあって、1人で勝手に嬉しくなってました。何様だよって感じだけど誰しも同じ気持ちは多かれ少なかれあるはずだと思いたい。ここまで計算したのかどうかは分かりませんが、1話をYouTubeで配信してくれた公式も見事でした。多くの方が視聴継続してくれると嬉しいですね。

 

「ゼロワン」のオリジン

ストーリーが大まかに「主人公がいる」「挫折イベントがある」「ヒーローになる」「新たな存在意義を獲得する」っていう王道パターンなので、見やすいしオリジンとして最適なんですよね。「芸人目指してる」「クビ、才能のなさの自覚で挫折しかける」「一度拒否したゼロワンへの変身」「『こういう笑いの取り方もあるって事か』で締め」。笑顔っていうキーワードで筋を通してるのでキレイだし。

 

近いところだと『アイアンマン』でしょうか。「軍需産業の社長がいる」「テロリストに捕まり、自社の武器がテロに悪用されていることを知る」「スーツを開発」「社長兼ヒーローとして生きていく決意表明『私がアイアンマンだ』」っていう。(傲慢なトニー・スタークも、あくまで平和の為という気持ちで兵器を作っていたという点に留意してほしい)社長ヒーローってことで、パッと思いついたので引き合いに出してみましたが、王道だけあって色んな作品に当てはまりそう。

 

或人がなぜ人を笑わせたいのか?という点については分からないので、今後描かれるのでしょうね。平成1作目の『クウガ』とも似てる動機なのは嬉しい。

 

アクションもかっこよかったっすね!初回だけあって気合入ってます。ホッパーの跳躍力にフォーカスしてるのも良い。技名カットインの演出も面白かったから続けて欲しいなあ。エグゼイドだと最後のほうまでちゃんと入れてたし。

 

ただ、ひとつ気になる点があって、ゼロワンドライバーをつけると意識が人工知能に接続されて云々のところ、その辺の説明は2話以降でも良かったんじゃね?と思いました。ベルト装着→衛星や電脳空間のカットを一瞬ずつ見せたりしてチュートリアルの存在を示唆→「ラーニング完了!」→変身・戦闘→2話以降、回想という形などでその辺の説明、という感じの方がテンポ良かったかなって。「ちゃんと説明してるの偉いなー」って言ってる人が多いけど、個人的にはノリを重視してくれても良かった。

 

アタッシュカリバーは正直あんまカッコよく無いなと思ってたんですが、カバンっていうモチーフは会社員とか社長っぽいので良いと。イズに預けたり受け取ったりする図もなんか好き。「カバンの中になんか入れてるわけでもないしな・・・」とも思ったけど、過去の似たような武器もそんなもんだったし(笑)

 

 

さて、大体こんな感じでしょうか。ゼロワン、毎週の楽しみになりそうです。巷では予想合戦になってますが、今回はなるべくそういう要素を廃して書いたつもりですがどうでしょう。多分感想記事を毎週アップできませんが、節目節目で書けたらなと思ってます。

 

それでは次の記事でお会いしましょう。

 

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ウケる筋トレ

ウケる筋トレ

 

 

最終回感想、或いは総括:『仮面ライダージオウ』第49話 「2019:アポカリプス」

ども、黒輔です。

 

仮面ライダージオウ』ついに最終回でした。そして平成仮面ライダーTVシリーズの最終回。(・・・といっても、令和ライダーも平成2期のテイストで進んでいくと思われるので、終わった感は薄いですが・・・)いやー、感慨深いです。ライダーシリーズにも僕自身にも色々なことがありました、いや、ありすぎたんですが、何はともあれ一区切り。最終回とジオウ全体の感想を交えながら、色々と所感を残しておきたいと思います。

 

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第49話 2019:アポカリプス

ハチャメチャに詰め込まれた駆け足最終回でした・・・でしたが、最低限のことは果たしてくれたのではないでしょうか。色々と気になる点は残していきましたが、ソウゴが王になるのか?ならないのか?という問題について、劇場版とはまた違った形で決着がつき、これはこれで悪くなかったのかなと。

 

世界の破壊と創造

まさかの去年のビルドと似たようなくだりをやるとは・・・いや、むしろ複数の世界が云々という話は今年のジオウにとっておくべきネタだったのではないだろうか?とも思うのですがどうでしょう?笑 

 

既に様々な方が言及しておりますが、ひとつの世界にまとめていたはずのライダーの世界を再び20+1個の世界に分けるというのは、夏映画と同じく「平成ライダーをひとつの枠に押し込めるなんて無理ィ!なぜなら型にはまらず作ってきた作品群だから!」というようなメッセージを感じました。

 

最高最善最大最強

あんなにオーマジオウを嫌っていたはずのゲイツが、ソウゴに「オーマジオウになれ」と言うことの重みよ。1話で出てきた時、まあ後々主人公にデレるのだろうな・・・とは誰もが思っていたはずですが、ここまでソウゴを信頼してくれるようになるとはね。もう「お前と一緒に新しい世界を作っていきたいんだよ!」の時点でソウゴにベタぼれだったので、これ以上はラスボスから庇って絶命しかないんでしょうね。(ちょっと唐突だったかもしれませんが)。ソウゴとゲイツの関係がどのように描かれ、進展していくか?がジオウの楽しみの一つでした。ゲイツリバイブも最後までカッコよかったぜ。

 

さてオーマジオウ。強すぎワロタ。変身エフェクトもめちゃくちゃ派手でカッコイイ・・・前にも言ったことありますがオーマジオウのデザイン結構好きなんですよね。黒と金、アクセントに赤のカラーリングもそうなんですが、ジオウの基本フォームを荘厳にアレンジしてあって・・・特に斜めがけの時計のベルト部分とかすごく「王」感があります。満を持しての変身だったのでほぼ無双状態でした。再生怪人とはいえ、ダグバやエボルトをワンパンで倒していくのはもう笑うしかない。仮面ライダー最強議論はもはやオーマジオウで確定ですね・・・ まあ、不毛な議論に決着がつくのでいいんじゃないでしょうか笑

 

ソウゴのドスの利いた演技も素晴らしかったですね。ウォズですら一瞬戸惑うほど老成した演技。あんなに魔王魔王してる18歳はいない・・・奥野君のフワっとした顔つきからあの声が出てると思うとなんかゾクゾクします。アフレコしてるところを生で見たい。

 

それにしてもこんなにオーマジオウがかっこいいとは思わなかったですよ。こんなことならフィギュアーツを買っておくべきだった・・・高騰しまくりそうなので、来月頭にでるCONVERGEという商品を買ってみようかなと思います。食玩を欲しいと思ったのは何年ぶりだろう?

bandaicandy.hateblo.jp

 

スウォルツとツクヨミ

アイスの食べ方も汚ければ笑い方も汚い男スウォルツ。そして僅か11分間でツクヨミに裏切られる男。妹に嫉妬している辺りがなんとも敵らしい小物っぷりというか・・・そりゃ年下の家族が自分より優秀だったら複雑な気持ちになるのは分かるけども、「オーマジオウの力の全ては受け入れられなかったわ・・・でも一部だけでもあればいいもんねー!」という謎にポジティブな(というよりヤケクソ?)ムーブには笑ってしまった。夏映画のISSAの方がまだ大物感あるわ。

 

ツクヨミがスウォルツを欺くために裏切ったフリをするってのは、なんとなく察しがついていたけれど、結局それいるか?となってしまう流れだったのは痛い。後ろから刺したはいいけど、それで何かアナザーディケイドが決定的なダメージを負っていたようには見えなかったからなぁ。それにしてもディケイドは女性ライダーに貫かれる運命なのか・・・。

 

日常への回帰

さて、いろいろ戸惑った最後の1話に巻き戻るエンド。色々と考えたり、のですが、やっぱりソウゴは王様を目指しているとはいえ、結局は仲間・友達が欲しかったんじゃないかなっていう解釈がいちばんしっくりくるかなと・・・ソウゴの孤独性はこれまでもたびたび描写されてきましたからね。オーマジオウにはなったけど、彼にとって本当に大事なのは仲間との絆だった、というオチは僕はそんなに嫌いじゃないですね。王様になることを選ぶルートはOver Quartzerの方でもやってますし。どっちのルートになるにしろ、ソウゴの近くにはゲイツたちがちゃんといる、ってのは好きですよ。ウォズの立場はよくわからないですが、あの後ちゃんと出会ったらいいなと・・・

 

時計の針は一周したように見えても、しっかり前に進んでいるんだ!というセリフも感じ入るものがあった。このセリフ自体は「ほぉー」って感心したぐらいですから。最終回にしてようやくといいますか、名言が出てきた。

 

というわけで最終回についてはここまで・・・。

 

 

超個人的『ジオウ』総括

 『ジオウ』総括については色んな人が色んな事をブログやTwitterに書いているのですが、僕からも少しだけ。

オーマジオウに関するあれこれ

オーマジオウのスペック欄に「平行世界の自分を観測できる」機能があるらしいですね。この手の設定がどれほど当てになるかは分かりませんが、ジオウの世界観はループや分岐が組み込まれてる説は、自分的にはまあまあ説明がつくのかなあと思ってます。細かいことはあんまり考えていませんが。

 

というのも、ソウゴに対するオーマジオウの態度って、いまいち「過去の自分」に対する態度というよりは、子供や孫に対する態度のようだったじゃないですか。(少なくとも僕にはそう思えたのですが...)オーマジオウはソウゴの選択を色々と楽しんでいましたし、最後の言葉も「面白かったぞ。お前に会えて」でした。これは幾たびごとのループや分岐によって生まれた世界を観測した結果、自分だけどどこか他人の感覚というか・・・自分じゃない自分としてソウゴを認識するようになったんじゃないかな。

 

そんで、何が「面白かった」のか。もしかしたら、の話ですが、オーマジオウは過去を変えて欲しかった、せめて平行世界の自分には違う道を行ってほしかったのかもしれません。まさに子供や孫を見守る感覚というか。2068年のゲイツがオーマジオウからウォッチを盗めた理由が、「オーマジオウがわざと見逃したから」しか思いつかないんですよね・・・ ではなぜ見逃したかというと、それはやっぱりどこか過去を変えて欲しい思いがあったから、に他ならないんじゃないかと。

 

まあ、ここまでは全て僕の妄想なので、もしかしたら今後開示される設定と違うかもしれませんし、あるいは製作側はホントに何も考えてない(たぶん最有力説がこれ)のかもしれませんが・・・ でもオーマジオウがどんな思いで50年を過ごし、若き日の自分を見守っていたのかは、是非とも知りたかったところですね。本編でやる隙はなさそうだったとはいえ、描かれていたら面白そうだったのになーと思います。

 

出来ればゴーストみたいに小説版とかでいろいろと開示してくれたらなぁと思いますがね。タイムジャッカーとクォーツァーの関係とか正直考えるにも根拠がなさすぎるし。でもホントに何もなさそうだからなー。無理かなあ・・・

 

率直に言って『ジオウ』はどうだったか

良くも悪くも振り回された1年間だった。これに尽きる。いや毎年振り回されてるけど、ジオウには特に振り回されていた気がする。時にはオリキャスの発表・登場に歓喜して、時には普通につまらん展開、ファンのこだわりを逆撫でするような展開にちょっと憤慨したこともあった。ただ、これって結局全部製作側の掌の上で、ああ俺らってバカだな悔しいなとも思うけど、その感情すらも楽しむみたいなところもある。

 

まあ、某白い人の『伏線回収できません宣言』は、それは製作側の態度としてええんか?とはここに書いておきたい。もう皆白い人とは長い付き合いだから「お前そういうとこだゾ~」って空気な人が多いけど、正直ちゃんと皆に怒られろと思ってる笑 平成ライダーじゃなかったらもっと大規模炎上してるだろ・・・

 

『ジオウ』のストーリー自体が面白かったかといわれると微妙だし、たぶん面白くない部類に入る。ただ、楽しめた面も結構あったし、いろんな人の反応を観るのが面白かったという部分もある。作品ってそれ自体のほかにも、その周辺の事も含めていい思い出になったりするので、そういうところも含めたら決して悪い1年間ではなかったかな?とも思えるのでした。

 

謝辞

平成ライダーを作ってきたキャスト&スタッフ、高岩さん、ありがとうございました。

 

追いかけてきたファンも色々とお疲れ様でした。特に毎週のように感想記事や動画、ファンアート、考察ツイート等々をアップしている有志の方々には本当に頭が上がりません、あなた方のお陰でコンテンツを何倍にも楽しめています。どうもありがとうございます。

 

当ブログにお越しいただいている方々には言葉もございません。ちなみに(消したいつくかの記事を除くと)これでようやく100記事です。これからも地道に続けていけたらなと思ってるので、どうぞお付き合いください。更新が減ってますがツイッターではちょくちょく生存報告してます。年明けぐらいまであんまりブログ書けないと思うのですが、よろしくお願いします。

 

9月1日から俺たちの令和がようやく始まる!また次回の記事でお会いしましょう!

 

 

 

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感想『仮面ライダージオウ』:最終章プレイバック!

どうも、黒輔です。

 

しばらくお休みしていた『ジオウ』感想シリーズ。申し訳ない。アナザージオウⅡ編、アクア&エターナル編、最終章、ぐらいの区切りで記事を書きたかったのですが、あれよあれよという間に時間が過ぎてしまいました。最終回当日となってしまいましたが・・・軽く振り返って行こうと思います。

 

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先に言っておくと、レジェンド編が終わった後の『ジオウ』、全体的にう~~~んイマイチ。(まあ、レジェンド編の頃も結構「???」なところもありましたが)シーン単位カット単位では好きなところもあるんですけどね。お話の流れとか、設定の開示とか、キャラクターの退場とか、悪い意味で「え?マジで・・・?」ってなるところが結構あったなぁと言わざるを得ないように思います。平成ライダーシリーズは長年連れ添った友なので、あんまり悪口言いたくないしなるべく良い所を見出したい思いは十分にあるのですが・・・ちょっと冷めた目で見ちゃってます。

 

それではちょっと控えめな『ジオウ』プレイバックをどうぞ。

 

アナザージオウⅡ編 第41・42・43話

まず加古川飛流くんって結局なんだったのだろう。ソウゴに対する逆恨みを募らせ、スウォルツに祭り上げられた挙句、「お前もういらんわw」と使い捨てされる。客観的に見たらただただ哀れだし、惨めな末路に終わるだけのキャラじゃないかこれじゃあ。悲しいといえば悲しいんだけど、感情移入できるタイプではなく、対岸の火事を眺めている感じというか。だって動機が只の逆恨みなんだもの・・・。それに、何か過去の事故に隠された重大な事実が分かるわけでもないし、直接ソウゴに影響を与えていたわけでもなかったと思うし・・・ 何だっただろうこの人感が凄い。

 

そのスウォルツ氏の目的もまあ小物だなあと(笑)まあ、小物感のある敵キャラ自体は嫌いではないのですが、こいつがボスかあという感じ。あくまで他者の為に王になりたいソウゴと、自分の自尊心の為に王になりたいスウォルツではいい対比になってるかもしれませんね。それにしても、ツクヨミとスウォルツの関係とか、その周りも結構唐突に感じました・・・

 

いいところも書いておこう。レジェンド編が終わった直後で番組初期の状況を再演するのは面白かったと思う。逆にソウゴとその周辺人物が築いてきた関係に思いを馳せられるので。無言で小突き合うゲイツとウォズのシーンはとてもほっこりしました。あそこはジオウ全体を通しても好きなシーン上位に入ると思いますね。そしてジオウ・ゲイツ・ウォズそしてディケイドの変身シーンもなんだかんだで燃える。しかし、ジオウ勢の変身エフェクトに比べるとディケイドですらシンプルに思えますね。ディケイド当時は結構派手だなーと思ったものなのですが・・・

 

 

アクア・エターナル編 第44・45・46話

まさかの出演となった湊ミハルと大道克己。これには驚いた。エターナルは後にVシネも出たとはいえ、劇場版ゲストライダーを拾ってくれるとは。アクアを演じた荒井敦史さんは当時のパンフで「いつかまたライダーに出たい」と仰っていたと思うのですが、本当にカムバックできて良かったなぁ~と思ってましたよ、46話の最後まではね・・・

 

なぜアクアを絶命させてしまったのか・・・流石にこれはないでしょう。悪い意味でインパクトが残ってしまったよ。しかも唐突過ぎるし、ただ返り討ちに遭っただけだし、これじゃああんまりですよね。もう少し何かあればまだ納得できたのかもしれませんが。海を背景に変身するカットとかカッコよかったので残念。救済とか、またいつかきちんと活躍するアクアが見てみたいですが、『ジオウ』みたいな企画じゃない限り登場の機会もないだろうし、こんな終わり方は惜しいですよ。

 

そして仮面ライダーエターナル。エターナルも演じる松岡充さんもかっこよくて好き。「未来も過去になるんだ」というセリフや風に関する言及、風車を背景に変身するところだったり、結構リスペクトされてましたね。ジオウ・Wアーマーとの戦いも気が利いて良い・・・BGMも流れてくれたので結構テンション上がりました。「これで仲間のもとへ行ける」というセリフは、そんなこと言う人だったかな・・・と思わなくもないですが、元々は優しい性格だったことを考えるとそんなにおかしくないのかも知れません。『運命のガイアメモリ』ではかなり極悪非道になってましたが、倒され本来の心が多少は戻ったと。そう思いたい・・・

 

ジオウトリニティと白ウォズの久々の登場も面白かったですね。もう流石にお役御免かな・・・と思っていたのですがこんな形で出番が与えられるとは。トリニティのデザインは正直あんまり好きじゃないですが(笑)、「ソウゴとゲイツ・ウォズで新しい未来を作りたい。もといた時間に帰らずとも、ソウゴは最悪の魔王にはならない」という問題へのアンサーをきちんとギミック面に絡めているのもよかったと思います。

 

ウールとオーラもなんかよくわかんないまま雑な感じで退場してしまった・・・

 

第47話 / 第48話

ジオウのディケイド編なのか、ディケイドのジオウ編なのか・・・とくに第47話は主役交代レベルに士が目立ってました。ディケイドウォッチとディケイドが共存できるのは「力の半分」だったから・・・ってそんなことできんのかよ!?と思うけど、士だから、まあ、できるんだろうな・・・ディケイドウォッチにさらにウォッチを挿せるようになってるのもそれが理由かなーとか、1人で勝手に納得してました。力が半分になってる分、空きスペースがあるみたいな(謎)士のヒーローらしい言動もようやく見られて良きですが、もうすこしディケイドのカッコイイ戦闘も見たいかな。アナザーディケイドには押されているだけなので・・・ 世界がそれぞれ20あったり、それを仮面ライダーがつかさどっていたりと、こちらも『ディケイド』で聞いたような話です。

 

世界を仮面ライダーが司っているという前提があるので、逆にツクヨミの世界に仮面ライダーを誕生させるというのは面白い。最初のソウゴがツクヨミにブランクウォッチを渡したときは、「もしかしてこれがゲイツウォッチに?」なんて思いましたがまあ考えたらそうはならんよな。ゲイツのウォッチの出所とかは未だによく分からないですが。しかし、ツクヨミ変身の前情報はなかったのでとても驚きました。平成ライダーを総括するジオウなら女性ライダーも・・・と思いつつ、流石に登場せずに終わるだろうなと思ってました。カラーリングもファムに近くて、かつ月を取り入れたデザインで良いですねー。

 

オーマジオウも終盤まで全く格落ちしないですよね。声が小山力也さんなのもあり、相変わらずカッコイイです。ただこの人と、映画のクォーツァーの関係とかいろいろ教えて欲しいところなので、せめて何かで補完していただきたい。頼むわ。

 

問題なのはチェイス / 魔進チェイサー。かつて彼の言動には時に笑いときに涙した、チェイス好きな僕ですが、今回の登場には少し首を傾げる。話の流れから浮いていたように思うし、「お前も友だ」と言われてもな・・・。ただでさえ場面転換が激しく忙しかったのに、ここにチェイスの話をぶっこむ必要は果たしてあったのだろうか・・・。映画とテレビですれ違う剛とチェイスは切ないけどさ。

 

ジオウ最終回はどうなる?

さて!なんやかんやいいつつも最終回まであと少し。物心すらつかぬクウガの頃から殆ど中断することなく約20年も追ってしまった。我ながら呆れるけどここまできたら最後まで付き合うしかないよな。平成ライダーが平成の彼氏面してるんだし僕らファンが平成ライダーの彼氏面してもいいはずです(?)とはいえ、白倉氏のアレは普通に問題発言だし、ちゃんと怒ってくれる人も必要だと思うのよ

 

仮面ライダージオウ』どう着地するのか・・・色んな意味で楽しみにしてます。

 

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前回の記事

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【プラモ製作記】『フィギュアライズスタンダード 仮面ライダーエグゼイド』#2

お久しぶりです、黒輔です。

 

ツイッターで完成報告していたフィギュアライズのエグゼイド君、製作記事の2本目です (今更ですが・・・) や、ほんとは暫く前に完成していたのですが、諸般の事情であんまりブログが書けなかったんですよね。

 

まず肩の改造について。

f:id:kurosuke303:20190810111311j:image

Twitterで見かけた方法を参考に、緑の襟のパーツに0.5mm真鍮線を仕込み、肩アーマー側に1mmスプリングを接着。着脱可能にしました。・・・が!片方の真鍮線が短すぎた為、外れ易くなってしまうという・・・ これは失敗です。瞬着でガッチリくっつけてしまったのでこのままにするしかなく。つぎの機会は気をつけます( ;∀;)

 

他の方法としては、スプリングで襟と肩を直接つなぐ、ビニール紐やゴム紐で接続するなどの方法がありました。いずれにしても腕接続より見栄えは良くなるはずなのでお試しあれ。

 

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さて残りは塗装。ピンクで塗装する部品が思ったより少ないことに気付く。腕と足の半分は黒いし胴体も胸はシルバーだからね。意外と全身真っピンクではない。プラモ製作のために対象を観察してると改めて気付くことありますよね。

 

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黒いラインはエナメル拭取りでやろうとしたんですが、一部モールドが甘くてなかなか上手く塗れないところがありまして、結局一部は付属のシール使ってます。ぶっちゃけシールでも違和感ないので、塗装にこだわんなくても良かったかなあ・・・とプチ後悔。

 

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ゲーマドライバー周りは正直、辛かった。なんでこんな細かいところ塗らなあかんのや〜と思いつつ狂ったように面相筆やら爪楊枝やらで食らいついていましたね・・・冷静になってみると何だったんだろうってなる。これもプラモの醍醐味かもしれないですが笑

 

ちなみに写真のゲーマドライバーはちょっと塗装間違ってて、完成版では手直ししてます。 

 

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これは我慢できなくてちょっとだけ組んだの図。肩の黒い部分は、本当はもう少し範囲が小さいんですが、こっちの方がいいかなと思ってそうしてます

 

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一先ず完成。所々失敗しちゃった感はありますが、素組みよりはカッコよくなったかと。シルバーは塗装でしか出せませんし、グリーンの色味も割と違いますね・・・

 

余裕があればアクションポーズも撮影したいですが今日はここまでですー!

 

最後に塗装レシピ置いておきます。

ピンク部:ライラックピンク(ガイア) 

※髪はパール、肩は光沢、その他は半光沢

グリーン部:蛍光グリーン+クリアーグリーン少量→光沢

ブラック部:黒サフ

シルバー部:黒サフ→ガンクローム

ゲーマドライバー本体:蛍光イエロー+蛍光グリーン(少量)

ゲーマドライバーグリップ:ピンク+レッド

 

 

それではまたの機会に〜。

 

 

 

 

 

果たしてW以降のライダープラモは出るのだろうか・・・

 

 

感想『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』は予想不可能の大怪作だった!

どうも、白倉伸一郎に敗北した黒輔です。

 

本日公開と相成った『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』。いやー予想の斜め上すぎる展開でした!!!これ事前に予想できた人、います???毎週映画の新規映像が解禁されるものなので、「これ見せすぎじゃない?大丈夫?」とか思ってましたが、バッチリ劇場での「驚き」が残されていました。しかし、それはこれまでの『ジオウ』のサプライズとは全く性質の異なるもの。「俺は一体何を見せられているんだ・・・?」そんな気分になった映画でした。

 

冬の『平成ジェネレーションズFOREVER』とはまた違った角度で『平成仮面ライダーシリーズ』をまさしく総括していく、そんな映画に仕上がっていたといえるのではないでしょうか。いやァぶったまげた(笑)

 

以下ネタバレ注意

 

劇場版仮面ライダージオウ Over Quartzer オリジナル サウンド トラック

 

 

ISSAがノリノリで演じている人物こそ常盤SOUGO、なんとソウゴはSOUGOの影武者だったという展開。彼と"クォーツァー"の目的は「平成の歴史と平成ライダーを作り直す」ことだった。「平成ライダーは設定も世界観もバラバラすぎる」「そして平成という時代そのものも...」しかしこれこそが、これこそが平成仮面ライダーシリーズの魅力なのである。何なら、1作品のレベルですらも、着地点を明確に決めず、その場の勢いや急な予定の変更で物語が転がっていくこともあった。これは時に批判を受け、しかし時に爆発力を生んできました。それはそれで、色々あったけどそれでも良かったねって、「例え不揃いで凸凹でもこれが私たちの『平成ライダー』です」という力強いテーマがそこに描かれていました。

 

そして平成ライダーという枠はただのテレビ番組にあらず。マンガ、会員制サイト、バラエティとのコラボ、ネット配信、舞台にまでその手を広げ、それに呼応するかのように仮面ライダーブレン、ゴライダー、斬月カチドキアームズ、マンガ版のクウガ(しかも絵のまま出てくる!)、仮面ライダーGまで登場する。まさかの登場である。こんなのは誰も予想できなかったと思う。でも、何もTVシリーズの20人だけじゃなくて、今回敵ライダーのモチーフとなったRX、ネオライダー、アマゾンズも平成のライダーだし、まさかの登場を果たしたライダーたちだってそう。ここまでやってくるとは・・・ スタッフたちの行動に経緯を表するッ!

 

仮面ライダークウガ (11) (ヒーローズコミックス)

仮面ライダークウガ (11) (ヒーローズコミックス)

 

 

 

極めつけは仮面ノリダーの出演。劇場では噴出す人が多数。子供たちは「1号ー?」って口々に呟いてましたけど大丈夫なんですかね・・・さすがにこれはええんか・・・とも思ったんですけれども。メタフィクション的作品として、影武者として祭り上げられたソウゴを、同じくコメディとして祭り上げられたノリダーが激励するというのも、まあ、いい構図だったんじゃないでしょうか笑。ただ個人的には、ノリダー世代じゃないので、「あれっこの人もしかして仮面ノリダー・・・?だよね???」的な反応しか出来なかったのはマジで悔しい。せめてあと5年~10年僕が早く生まれてればなー!!でも彼も一応平成を駆け抜けたんだよなあ・・・

 

あと、平成ライダーたちのベルトを20人分アップで映してたのも印象深い。いわば変身ベルトって仮面ライダーのアイコンですからね。作品の中でも、商業展開としても一番のキモになるわけです。しかもそのベルトも20作の中で変遷してきた。あそこも良かったなぁ。

 

そして何ですかアレ。平成ライダー20kicksロゴをかたどったあのキック。

Over

 ↑これね。他のコンテンツなら「この構図をやりたくてこのロゴにしたのか!」とか考察するところだけど平成ライダーに関しては違うと断言できる。絶対その場のノリで作っただろ。「夏映画では平成ライダー全員の一斉キックやるか・・・ん?このロゴを被せればいい感じになるんじゃね!?」って感じでやってただろ。はい。これこそがライブ感というか、この映画のテーマを象徴するシーンのひとつだなぁと。

 

さらにあの「平成」を持って爆散するシーン。「その畳どこから出した?」なんてこの映画じゃ突っ込んではいけないんだ・・・なぜならライダーキックで空けた穴で「平成」の文字を作るためだけに出てきたモノなのだから。いつかの春映画で「40」を象ったライダーキックをやったことがあったけど、今回はその発展形でもありますよね。RXをかたどったライダーを平成ライダーたちでボコボコにするのは正直ええんか・・・という感じではありましたが・・・ 仮面ライダーたちのロゴが迫ってくるあたりはもう泣いていいのか笑っていいのか。まさに万感胸に迫る思いというやつでしょうかね。でもやっぱりあのシーン考えた人は薬キメてると思います。

 

正直よくわからんところは無限にある(主にジオウ側のあれこれ)し、「ただの開き直りじゃねぇか!」って言いたくならなくもない。確かに、平成ライダーの歴史は振り返ってみてもデコボコしすぎていると思う。血気盛んな頃は本気で憤ったようなモノもあった。だが、そこにはその時その瞬間を一生懸命に駆け抜けていたものたちがいた。そのひとつひとつはやっぱり尊かった。過去の喜怒哀楽も今のなってはいい思い出で、なんだかんだで「平成ライダー」というコンテンツを追いかけていてよかったと思わせてくれたのでした。Enjoyしなきゃもったいない!

 

『平ジェネFOREVER』が、「ヒーローとしての平成ライダー」の話だったなら、今回は「コンテンツとしての平成ライダー」を扱った映画だったと思います。いい映画でした。ジオウの終わりとゼロワンの始まりも楽しみです。

 

www.kurosuke404.com

 

正直な感想!『仮面ライダーゼロワン』発表を斬る

どうも黒輔です。

 

先程、『ジオウ』に次ぐ最新作『仮面ライダーゼロワン』が発表されました。これについて、色々と思ったことを今日はお話しします。

 

最近あんまり時間が取れなくて、サクッと書けるような時事ネタ記事ばっかりでアレなのですが。まあ新ライダー発表は一大イベントですからね。とにかくHonest Trailer じゃあないですが、Honest Reactionと言うことで、今の僕の正直な感想を語っていこうと。

 

 

 

一言でいうと面白そう!そこはかとなくエグゼイド感!?・・・

という感じかなと。期待が8割、ちょっと不安だな?が2割ぐらい。個人の感想なので、人によって色々思うところは違うのでしょうが、「なんでぼくがエグゼイドっぽいなーと思ったのか?」とかも含めてお話ししていきます。

 

 

ストーリーについて

今までも、しばしば「時流」を捉えてきた仮面ライダーシリーズですか、今回は「AI=人工知能と社会」をテーマに据えてきました。今までのライダーよりダイレクトなアプローチで、そこに潜む悪も描くということで、仮面ライダーが織りなしてきたSF路線に加えて、もかしたら結構社会派なストーリーになっていくかもしれません。これはかなり、面白そうな題材だと思います。

 

2030年とか2040年ぐらいには、もしかしたら『ゼロワン』作中と遜色ない現実世界が来ているかもしれない。そんな時、人間はどう在るべきなのか?といったことをしっかり描いていければ、これからの時代を生きていく子供たちに向けたメッセージとしても相応わしいだろうし、結構名作になるんじゃないかなと。

 

主人公の職業が「社長」ってのも面白いですね。平成ライダーの職業と言えば医者とか警察官とかありましたが、そういう具体的な専門職ではなく、「社長」という点が全面に押し出されています。これは、ストーリーの中で「スポーツ選手、医者、漫画家、料理人・・・」といった様々な職業を扱う中で、「社長」という立場ならそういった様々な職業を俯瞰して見ていくことができるのかな?と。「子供たちが熱い視線を送る職業と人工知能の世界」をどれだけ魅力的に(あとネタ切れにならず)描けるのか?というのも勝負ポイントの一つだと思います。YouTuberとかも出てくるのかしら。

 

今までの社長ライダーと違うところは、分かりやすいですが主人公の飛電或人が若くて未熟なところでしょうか。名前が「或る人」だから、確立したアイデンティティを持った「誰か」ではないのかもしれない。急におじいちゃんから社長に任命されてしまったみたいですし。というわけで主人公の成長も楽しみです。

 

ライダーのデザインやギミックについて

まず主人公ゼロワンのデザインから。なんか・・・色がドギツイですね(笑)形状はシンプルにバッタモチーフに回帰してて良いけど、まさかの蛍光イエローとは・・・ そして、一つ思ったのが、「なんか色とかパーツとかわざと抜かしてる感じがするな」と。ここ数年の塗装が省略されまくったソフビみたいな・・・。すいません、嫌いなわけではないのですが(笑)ベルトも中心に円形を据えつつゴツゴツしててかっこいいですし。

 

個人的なイチオシは2号ライダーの狼っぽい「仮面ライダーバルカン」です。不破諫が変身。ウルフオルフェノクをそのままライダーにしたような顔ですが、爽やかな青と白のカラーリングもあり結構カッコイイじゃないですか。中の人もイケメンですね。

 

多くの方が言及されていますが、「女性ライダー」が初期レギュラーキャラとして登場という事で。今までは映画限定とか、物語の後半で出てくるとかだったからね。なんか最近もまた一荒れあったらしいですけど、仮面ライダーに憧れる女の子とか増えるといいですねー。全国の親御さんはぜひ、仮面ライダーバルキリーのおもちゃを娘さんに買ってあげて下さい。

 

あとプログライズキーってなんか・・・ガシャットに似てませんか?変形してベルトに挿入する直前の姿が。挿す方向の違いはありますが、後述するスタッフの共通点とか、多人数ライダー制、複数勢力で対立してる(仲間とは限らない)感じといいますか。自分でもこじつけ臭いかなと思うんですが、ちょっと『エグゼイド』に似た雰囲気を感じてしまうんですよね。

 

スタッフについて

本気度を感じるスタッフ布陣。

プロデューサー:大森敬仁(『ドライブ』『エグゼイド』『ビルド』)

メイン脚本:高橋悠也(『エグゼイド』『アマゾンズ最後ノ審判』)

メイン監督:杉原輝昭(『ルパンレンジャーvsパトレンジャー』)

アクション監督:渡辺淳(マッハ、スペクター、ブレイブなどのスーツアクター

劇伴:坂部剛(『ゴースト』)

 

さらにナレーションとして山寺宏一さんと日高のり子さん。どちらも大物声優じゃないですか。監督はルパパトで優れたアクションを撮っていた杉原さんだし、かつてはスーツアクターだった渡辺さんがさらにそこを補佐する(のかな?)ゴーストの劇伴も好きだったので楽しみ。『ジオウ』に佐橋さんが参加すると決まった時並みに嬉しい。

 

そしてPと脚本のコンビがエグゼイドの大森Pと高橋さん。これはスゴいなぁと思うし、多くの方もそう思ってるんでしょうが、僕は少し「大丈夫かな?」とも思っていて。『エグゼイド』はもちろん面白かったんですが、「ちょっとやりすぎじゃないかなぁ・・・」と思う点とか、「すこしネタ切れ感があるかもな・・・」とか思うところもあったのは事実なので。今回は高橋さん以外にも参加する人がいるみたいなので、以前の欠点は解消されるかもしれませんが、ちょっとだけ懸念がね、あります。

 

もちろん、脚本家によって得意な話の作り方や雰囲気は、その人の持ち味としてあるものですが、それが「作風」になるか「前のと同じじゃねーか」となるか、そのバランス感覚はその人の力量なのかなあと思うので・・・ 個人的には、各ライダーの立ち位置とか、大企業がストーリーの鍵となっていく所なんかに『エグゼイド』っぽいものを感じていますが、「大森&高橋コンビ」という色眼鏡を通してみてるからそう見えてるだけなのかなぁ・・・ もし何かご意見ご感想があれば、コメントとかリプライください。

 

 

色々書きましたがゼロワンめっちゃ楽しみです。9月01(ゼロワン)日放送開始なのも、今まで多くの偶然に助けられてきたライダーらしくていいよね(笑)

 

という事で思ったより長くなりましたが、『仮面ライダーゼロワン』発表を受けての記事でした。また次回!

 

【悲報】『ジオウ』の次回作・令和ライダー第1号が結局流出... どうなってんの?

どうも黒輔です。

 

ご周知の通り、来週、7月17日(水)に解禁予定となっていた『ジオウ』の次回作。

 

 

わざわざこういう予告をする、っていうあたり、公式側も新ライダーの発表を盛り上げようという意図があるんだと思います。新しい元号の一発目でもありますからね。こちら側としても大いに盛り上がりたいところですよ。

 

 

意外なところから・・・

しかし!なんと!今年も「まさかの場所」からネタバレが飛んでくるという事態になってしまったそうです。どこからかというと・・・コラボカレーのパッケージ!

news.livedoor.com

 

毎年仮面ライダーとコラボしたカレーやらウインナーやらが発売されていますが、新しい仮面ライダーが載ったカレーのパッケージが食品専門商社タジマヤのHPに掲載されてしまったという経緯です。

 

いや、ホントにとんでもないところから出てきましたね。見つけた人、なんでそんなところ見てたんだ?とか色々疑問は尽きないのですが・・・どこかにバレが落ちていやしないかと探し回ってた人がいたんだろうか?意外の度合いでは昨年のブットバソウル流出を上回ってますね。

 

原因は?

今回はなぜこういうことになったのでしょうか?

タジマヤは12日、J-CASTニュースの取材に「商品をサイトに表示する場合、メーカー様に仮登録をしてもらい、商談で採用された商品は本登録されてサイト上に自動で出ます。載せたくない場合、事前に弊社に連絡を頂くことになっていますが、今回はそれがなく、掲載されたという経緯です」と説明する。

丸美屋食品工業は取材に対し、「原因は現在確認中ですが、こういったことがないよう今後は情報管理の徹底を再度厳しくさせていただきます」と答えた。

https://news.livedoor.com/article/detail/16765141/

つまり、丸美屋食品とタジマヤの間で情報の伝達ミスがあったということになります。ニュースによると、丸美屋側の担当者がタジマヤ側に解禁日を伝えてなかったようです。本来の解禁日は8月1日。ずいぶん先ですね。

 

こういう情報の発表ってやっぱりターゲットの購買意欲をうまく駆り立てられるように、するべきタイミングとかいろいろあるじゃないですか多分。そういう大事な情報を、こういう風に漏らしちゃうってのは結構深刻なミスですよね。何より、取引先に迷惑がかかってるし・・・

 

今後はこういうことがないようにして欲しいデス!なんてエラそうに言うつもりはないんですが、おいおい勘弁してくれよ、という、落胆の気持ちが、胸中に渦巻いております。

 

 

公然の秘密

ここまで書いておいて何ですが、自分は、新しいライダーの名前や姿を知るのは良いんですよ。まあいつもどおり、商標登録バレや玩具カタログバレはあったみたいですし、それについてはここでは置いておきましょう。毎度毎度のことなのでここで議論しても仕方ないですし。(YouTubeInstagramのおすすめ欄に出てきてしまうという問題もありますが...)

 

ただ、関係者側のHPに堂々と掲載されて、そんでもって大手まとめサイトとかが「新ライダー判明!!かっけええええ!とか載せてしまう、みんなが検索しまくってサジェストにも出てきてしまうとなると、もう公然の秘密状態になって、よろしくないよね・・・という話。折角、製作者側が色々盛り上げようと準備してて、こっちも色々知ってるけど一応知らんフリしながら待っていて、世間の反応とかも楽しみにしているというのに、こうなってしまうと台無しじゃないですか。「あー発表されたのね、うん・・・」みたいな風潮になっちゃうのは、よろしくないな、と思います。

 

いちファンがこういう記事を書くのもなんか偉そうに見えてちょっとイヤだなあ、とも思ったのですが、色々と思ったことがあったのでメモ代わりに書きとめておきました。

それにしても、関係者が多い分だけ情報を守るのも大変になるのね・・・東映さんにはちょっと同情します。新ライダー、楽しみにしてます。

 

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『仮面ライダージオウ』の珍ネタバレを振り返る

どうも黒輔です。

 

解禁前情報のネタバレ、これは特撮作品にどうしても纏わりつく問題であります。何年も前の作品の結末などがネットに載ってるとかなら兎も角、公式にアナウンスされる前の情報が拡散されるのはあまり良い事ではありません。

 

解禁前のネタバレには大きく3つ。

  1. 商標登録
  2. 量販店向け玩具カタログ
  3. 児童向け雑誌、テレビ番組雑誌の早売り

 

しかしながら、現在放送中の『仮面ライダージオウ』では以上の3パターンに当てはまらない珍しいネタバレがいくつかありました。記憶に残す意味も込めて、振り返ってみましょう。

 

仮面ライダージオウ スペシャルイベント [DVD]

 

ブットバソウル流出

2018年の7月上旬、アーケードゲーム仮面ライダー ブットバソウル』で、ジオウのデザインが流出してしまったことがありました。おそらくプログラムのミスかなんかだと思うのですが、正式発表からずいぶん前のことだったので驚きましたね。

 

それにしても顔面に「ライダー」は驚いたなぁ・・・

 

【仮面ライダージオウ】ジオウ流出でブットバソウル、死す

 

マイナビニュースネタバレ

 未だに記憶に残っている事件。映画『平成ジェネレーションズFOREVER』には野上良太郎役の佐藤健さんが出演することが鑑賞者向けのサプライズとして伏せられていました。しかし、公開当日の朝「マイナビニュース特撮」のアカウントがこの件をバラしてしまうという事件が・・・。しかも、劇場によってはまだ初回の上映が始まっていないような時間でした。

 

映画事前のキャンペーンでマイナビニュース特撮をフォローしていたユーザーは多く、また記事がGoogleChromeアプリのトップに出てきてしまうなど、ネタバレ被害を食らってしまった人はかなり多かったみたいです(自分もその1人・・・)個人的にはネタバレそんなに気にしない派なんですが、これは流石にサプライズとして楽しみたかったなぁと、今でも悔しい思いがありますねぇ。

 

【炎上】マイナビ特撮が「仮面ライダー平ジェネFOREVER」映画公開日にサプライズのネタバレツイートをし炎上 : まとめダネ!

 

埼玉県加須市によるネタバレ

仮面ライダージオウ』への海東大樹(戸谷公人)登場は前々から期待されていましたが、なんと埼玉県加須市の公式ページがそれをバラしてしまうという件がありました。埼玉県加須市内で撮影を行った番組の放映情報を載せた加須市フィルムコミッションのページに、出演者情報として「戸谷公人」の文字が・・・ こうして意外なところから、海東登場が確定してしまったのでした。

 

現在は削除されているので、当時の記事が観たい方は検索してみてください(ネタバレサイトに繋がるので閲覧は自己責任で)

 

プレミアムバンダイによるネタバレ

衝撃的な登場を果たした剣崎一真。実は、剣崎登場がアナウンスされる前の3月22日、プレミアムバンダイに公開された「silver925ネックレス 剣崎一真モデル」のページにこんな記述が。

仮面ライダー剣ブレイド)」より剣崎一真のネックレスが登場。
こちらのネックレスは仮面ライダージオウ」の劇中で 剣崎一真が着用しているネックレスです。
剣をモチーフにしたデザインのシルバー製。

え、ジオウの劇中で・・・?なんかの間違いか・・・?

 

と情報を見た人が疑心暗鬼になる中、数日後の放送の次回予告で無事剣崎の登場が確定したのでした。当時の情報は「剣崎 プレミアムバンダイ ネタバレ」とかで検索してみてください。
p-bandai.jp

 

 

おわりに

 

令和初の仮面ライダーが「7月17日(水)正午」に発表されることが明らかになりました。今まで昭和ライダー平成ライダー元号に結び付けられてきた仮面ライダーシリーズ、令和になってから初ということで製作側も気合が入っているのかもしれません。

 

 公式の発表を皆で喜べるように、なんか妙な流出事件がないといいなと思ってます(笑)